人間性と愛がある

そう主張しています。

2020/02/23

令和2年 2020年2月23日23時  お風呂上がりで、髪はまだ乾いていない。予測変換で髪が神に変換された。 日本においても、かみを主格として使うケースは、髪よりも神の方が多いのだ、などと適当なことを考える。

今日の1日を振り返る。

朝起きて、すでに朝食を食べ終えかけていた、同居している恋人に挨拶をし、布団を片付けた。

朝食を食べるか一瞬考え、作業途中だったDTMを再開する。 大学時代の同級生であり、非常に魅力的な歌唱者でもあった友人を、もう一度音楽に引き戻したいと考えていたからだ。 彼はすでに家庭を成しており、音楽から足を洗っていたにも関わらず。

ピアノの聴取を一段落させ、昼食にするためリビングに移動した。 数ヶ月前にお土産としてもらった「よこすか海軍カレー」を温めて食べた。

昼食後、ショッピングモールに行くために海老名へ向かった。 家からおよそ1時間かけて向かったそこには、種類の異なるショッピングモールが二つ存在していた。 一つは、ビナウォーク  https://www.odakyu-sc.com/vinawalk/

という、2002年に小田急電鉄によって開発されたショッピングモールである。 (ちなみに2002年は、東ティモール主権国家として独立し、ハリー・ポッターと秘密の部屋が上映された年らしい。) ビナウォークは、広大な土地に複数の商業施設が浮島のように設置され、屋外の開放感を楽しみつつ来場者が回遊する構造になっている。 開業前に試算された来場者数は、ディズニーランドと同数だったらしく、ユーザの導線設計や店舗の配置も参照したのかもしれない。

もう一つのショッピングモールは、ららぽーと海老名 mitsui-shopping-park.com こちらはビナウォークの13年後である2015年に開業した。 三井不動産による「ららぽーと」の海老名店であり、ビナウォークとは対照的に、屋内型のリージョナル型ショッピングセンターである。 郊外のショッピングモールらしく、均整のとれた(≒標準化された)屋内デザインや、あくまで家族向けだと言わんばかりの優しい意匠、 漏れなく回遊できるよう設計された導線と、非常にコンサバティブというか様式美を感じた。

一通り回遊した後、電車の時間までコーヒーを飲む。電車の時間になったので途中で片付ける。 食べ物を残すことに対するバツの悪さが希薄になっていること。 時間を買うために買ったコーヒーの味が、少しも思い出せないこと。 思い出せないことに対する諦め。 みたいなことをうっすら考えながら、帰りの電車に乗った。

帰りの電車で、美しさを見出せる景色を報告する会話を少しして、 その後はお互いにイヤホンをしてそれぞれの時間を過ごした。

僕は自閉的な性格だ(と自認している)し、コミュニケーションもそこまで得意じゃない。 だから、イヤホンをしたまま互いの手を握っている時間は、少なくとも僕にとっては親しみやすいものだと思っている。

現在時刻は0時13分。髪はまだ乾いていない。 乾かしたら寝る準備をする。髪を乾かすことは実用的な儀礼だ。