人間性と愛がある

そう主張しています。

2022/11/10

今日はとにかく酒を飲みに行くぞ、あわよくば同居者もつれていくぞ、そのために早起きするぞ、といった勢いで、いつもより10分だけ早く出社した。 覚悟の力と習慣の力の圧倒的な差を感じる。

ともかくこなすべきタスクが砂場の山ほど積まれているのでそれをこなす。 昼は蕎麦でも食べに行くかと思いながら、Wordファイルの原稿を小分けにしてモーダルの各ページに配置し、整頓する作業をした。 一通り完成したら、管理画面でプラン編集とお知らせ編集をできるようにした。

キリの良いところまで行くのに手間取り、14時30分ごろに昼食に出るも狙っていた店はすでに休憩時間に入っていた。 ので、国立劇場の横、オペラシティ通りに面してる立ち食いそばの「加賀」という店に行った。

この店はかき揚げそば、にしんそばが人気らしいので、かき揚げを注文する。それにしても狭く、2畳ほどの店内にはカウンター席が都合7席ほどあり、ラジオが元気にしゃべっていた。 果たして出てきたかき揚げは想像の倍ほどの体積を誇っており、いくら野菜主体とはいえこれだけ油があるのだからヘルシーとは言わせない様相であった。 味はとてもよく、狙いを外さない優秀さを感じた。蕎麦自体も返しもかき揚げも、それ単体で驚くべきうまさというわけではないが、全体が調和していて、まずいところも見当たらなかった。 何より金額(530円ほどだったと思う)、速さ、味のバランスがとてもよかった。安すぎないところに安心感がある。

食後に国立劇場の公開空地を散歩する。オペラシティ、特に国立劇場のあたりの建築は好きだ。 ヒューマンスケールを超えるギリギリという縮尺感に、芸術と人間との関係を思い起こさせる。 しかし公開空地の階段から国立劇場の中に入れることは今日初めて知った。ドアがあったので開けてみると開いたので中に入ってみる。誰もおらずしんとしている通路を曲がるとすぐそこに警備員が立っていて、一挙に脳内がFPSゲームになるような気分になった。休憩が終わるので会社に戻る。

午後はいよいよマウンド程度の高さに積まれたタスクをこなす。 ファイル出力するときのテンプレートがいつまで待っても降りてこないので、こちらで良さそうなレイアウトを見繕って投げた。OKだったようでしめしめと思う。

タスクがゼロになったので、今後の話を含めて軽くMTGをする。タスクが積まれていないと思ったら、事業部から上がる課題は別のエクセルに積まれており、今回のリリースが終わり次第そっちに着手することになりそうで少し気が重くなる。そのほかの雑務も含めると、どうも俺の仕事は来年の半ばくらいまでは終わりがなさそうなのであった。とにかく数をこなすことが自身にとって最重要事項なので、まあ何とかやっていくしかない。

適当にうだうだして、退社。久しぶりに初台から目黒までの経路を調べた。ちょっと悩んで、EATに行く。

最初の一杯として、シェリートニックと一緒に生ハムの原木のスライスをいただいた。なんだかんだ久しぶりのお酒だったので、ロングカクテル程度のアルコールでいい感じになる。 客の会話を聞きながら、コーヒー牛乳みたいなカクテルを注文。グラッパメーカーによるコーヒーリキュール、生クリーム、牛乳、ダークラム。甘くて冷たくて苦くて強くて、ある種感情がオーバーフローしたような状態になり、さらに上機嫌になる。 それをゆっくりと飲み終え、最後にポートシャーロット アイラバーレイ 2013のハーフ。これがなんというか、4時間ほどたった今でも後味が残っているんじゃないかと思うくらい味が強く(特にピートが多めに焚かれている)、かといって押しつけがましい感じもない、いい感じのウイスキーだった。 バーテンや他のお客さんと少し談笑して退店。3400円。毎度毎度、気持ちや身体状態のセッティングの重要性を実感する。

いわゆる飲みの後のシメをやりたくなったので、向かいにある竹むらというラーメン屋に入る。中華そばとつけめんがあったが、おいしくなかった時のリカバリーを考えつけめんにした。あと昼もあったかい麺類だったし。ずるくて余裕のない客である。 いつもお客さんがあまり入ってないので期待していなかったが、まさに思っていたよりもおいしかった。 切れが良く苦みの全く感じられない醤油ベースのつけ汁と、こしょうメインで塩を最小限にとどめたチャーシュー、かなり味が薄い麺。これらが渾然一体となって、非常に今の気分に会うといった感じだった。

権之助坂をちょっと下り、目黒川を横目に帰る。 自分は、楽しくなるとスキップではなくダッシュが出てしまう人間なのだが、今日は良いダッシュが出た。